【注文住宅】「本当にいらない」より「注意して選びたい」住宅設備3選(後半戦)
皆さん、こんにちは!
今回は、以前お届けした「本当にいらない住宅設備6選」の後半戦として、残りの3つの設備について詳しく解説していきます。動画では「いらない」という言葉が使われていましたが、正確には「注意して選ぶべき設備」と捉えていただくのが良いでしょう。便利な機能の裏には、意外な落とし穴があることも。家づくりの参考にしていただければ幸いです。
1. 防水パンは本当に必要?意外な落とし穴とおすすめの代替案
洗濯機の足元に敷かれている「防水パン」。賃貸住宅ではおなじみですが、新築住宅でも採用されることが多い設備です。しかし、これにはいくつか注意点があります。
- ホコリが溜まりやすい・掃除がしにくい
- 防水パンと洗濯機の間には、想像以上にホコリが溜まります。
- 洗濯機を動かせないため、一度設置するとその下の掃除は非常に困難になります。
- 物が落ちると取れない
- 洗濯機横に洗面化粧台がある場合、作業中に肘が当たって物が落ちてしまうことがあります。洗濯機が動かせないので、落ちた物を拾うことができません。
- 水漏れの確認が困難
- 万が一、水漏れが発生した場合、洗濯機を動かせないため排水部分のチェックが難しくなります。
【おすすめの代替案】 最近では、防水パンを設置せず、「排水金物」と呼ばれる排水管が床から顔を出すような形にすることが提案されています。その上で、お客様にはキャスター付きの洗濯機台を購入していただき、その上に洗濯機を設置してもらうケースが増えています。
この方法のメリットは以下の通りです。
- 移動が簡単:キャスター付きなので、簡単に洗濯機を動かせます。
- 掃除が楽:洗濯機の下や周りをきれいに掃除できます。
- 物が落ちても安心:落ちた物をすぐに拾えます。
- 水回りのトラブルに気づきやすい:排水の状態が確認しやすくなります。
2. 高性能住宅で要注意!玄関引き戸が引き起こす「音鳴り」問題
見た目も良く、開閉も楽な「玄関引き戸」は、個人的にも好きな設備です。しかし、高気密な高性能住宅を建てる場合には、注意が必要です。
- 引き戸の隙間問題
- 玄関引き戸には、思っている以上に隙間ができてしまいます。
- 高性能住宅では、キッチンの換気扇に同時給排気機能が付いているものが採用されることが多いです。これは、空気を輩出するのと同時に空気を取り入れる機能ですが、実際には排出量の半分程度しか取り込まれません。
- この空気量の差によって、家の中に負圧が生じ、足りない空気をどこかから取り込もうとします。その結果、隙間のある玄関引き戸や窓(縦滑り窓、横滑り窓など)から空気が入り込み、「ピー」というような**音鳴り**が発生することがあります。
【おすすめの代替案・対策】
- 開き戸の玄関ドア
- 基本的には、隙間ができにくい開き戸の玄関ドアが提案されることが多いです。
- 給気シャッターの設置
- どうしても玄関引き戸を採用したい場合は、「給気シャッター」の設置が推奨されます。これは、換気扇を回した時だけ開閉する給気口で、必要な空気量を確保することで音鳴りを防ぐことができます。
- 高性能住宅を提案している会社であれば、この給気シャッターについて把握しているはずなので、一度確認してみるのが良いでしょう。
3. 見た目は良いが高機能すぎる?高性能タンクレス トイレの落とし穴
スタイリッシュで見た目もかっこいい「高性能タンクレス トイレ」は、新築で憧れる方も多い人気の設備です。しかし、その「便利さ」には完璧ではない部分があるため、注意が必要です。
- コストアップは覚悟の上でも…
- タンクレス トイレは本体価格が高く、さらに手洗い器を別に設ける必要があるため、全体的なコストは上がります。これは贅沢品として割り切れる部分ではありますが、機能面での注意点もあります。
- 自動洗浄機能の落とし穴
- トイレから立ち上がると自動で水が流れる「自動洗浄機能」は、特に小さなお子さんがいるご家庭で注意が必要です。
- お子さんがこの機能に慣れてしまうと、自分で水を流すという行為をしなくなってしまうことがあります。友達の家など自動洗浄機能がないトイレを使った際に、流し忘れるといった問題が発生する可能性があります。
- 対策:お子さんには自分で流すことを教えたり、場合によっては自動洗浄機能をオフにするなどの対応が必要です。
- 自動開閉機能の寿命と修理
- トイレの前に立つとフタが自動で開き、離れると自動で閉まる「自動開閉機能」も便利ですが、故障する可能性があります。
- 故障した場合、製品によってはトイレ本体を丸ごと交換しなければならないケースもあり、費用が高くつく可能性があります。
- 停電時は使用不可
- 高性能タンクレス トイレの最大の注意点の一つが、停電時に機能しないことです。
- 太陽光発電や蓄電池があり、家全体に電力を供給できる仕組みがある場合を除き、基本的に停電時は水が流せなくなると考えてください。
- 一方、タンク付きのトイレであれば、タンクに水が残っていれば流すことが可能です。
【賢いトイレ選びの提案】
- 新築でトイレを2つ設置する予定であれば、一つはタンクレス トイレ、もう一つは必ずタンク付きのトイレを採用することをお勧めします。これにより、停電時にも使えるトイレを確保できます。
最後に
今回ご紹介した設備は、どれも「便利そう」「かっこいい」といった魅力的な側面を持っています。しかし、どんな商品も完璧なものはなく、利便性と引き換えに注意すべき点が存在します。
家づくりを進める際は、住宅営業担当者や設計士とこれらの注意点についてしっかりと話し合い、ご自身のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。もし説明がない場合は、こちらから疑問を投げかけて、納得のいく家づくりを進めてください。
この情報が、皆さんの理想の家づくりに少しでもお役に立てれば幸いです。