今回は、YouTubeの「住宅業界のウソ・ホント」シリーズ第3弾でお話しした「第3種換気は本当にダメなのか?」というテーマについて、ブログでも詳しく解説していきたいと思います。
最近はSNSなどで「第1種換気じゃないとダメだ」「第3種は寒くて後悔する」といった極端な意見を目にすることが増えました。しかし、プロの視点から最初にお伝えしたい結論は、「第3種換気は決してダメではない」ということです。むしろ、住宅によっては非常に合理的で賢い選択肢になり得ます。
そもそも換気の本来の目的は、新鮮な空気を取り入れ、生活の中で発生する二酸化炭素や湿気、匂いを外へ出すことです。法律では2時間に1回、家中の空気を完全に入れ替える「換気計画」が求められています。第1種(給排気ともに機械)でも第3種(排気のみ機械)でも、正しく設計・施工すれば、この基準はどちらでもしっかりとクリアできます。
第3種換気の大きなメリットは、その「仕組みのシンプルさ」にあります。設備が単純なため故障のリスクが少なく、メンテナンスも容易です。また、初期費用を抑えられるという点も、家づくり全体の予算を考える上では大きな魅力となります。
ただし、ここで最も重要なポイントがあります。実は、第1種か第3種かという議論よりも、「気密性能」の方がはるかに重要だということです。いくら高性能な換気設備を導入しても、家に隙間(穴)がたくさん開いていれば、空気は計画通りに流れてくれません。換気システムを正常に機能させるためには、高い気密性能が絶対に不可欠なのです。
ING-homeでは、「第1種だから良い」「第3種だからダメ」といった決めつけはしません。建物の性能、お客様の住まい方、予算、そしてメンテナンス性などを総合的に判断し、その家に最適な換気計画をご提案しています。換気方式の名前だけで判断するのではなく、家全体のバランスを考えることが、失敗しない家づくりへの大切な一歩です。
