住宅会社のホームページやSNS、広告を見ていると、

「顧客満足度No.1」
「地域No.1」
「おすすめしたい住宅会社No.1」
「高性能住宅」
「地震に強い家」

など、魅力的な言葉をたくさん見かけます。

もちろん、本当に客観的な根拠があって表示している会社もあります。

しかし、その「No.1」や「高性能」という言葉を見たときに、

「何を根拠にそう言っているのだろう?」

と考えたことはあるでしょうか。

2026年10月、飯田グループの注文住宅事業を行う4社に対し、「顧客満足度No.1」などの表示をめぐり、消費者庁から合計4億円を超える課徴金納付命令が出されました。

ただ、今回考えたいのは「飯田グループがどうだった」という話だけではありません。

住宅業界全体を見ても、私たち消費者には根拠が分かりにくい広告表現がたくさんあります。

今回は住宅会社側の立場から、家づくりを検討する方に知ってほしい「住宅広告の見方」について考えてみたいと思います。

「顧客満足度No.1」は誰に聞いたNo.1?

今回、飯田グループの4社で問題となった表示には、

「顧客満足度No.1」

「高品質なのにローコストな注文住宅会社No.1」

「初めて住宅を建てる方におすすめの注文住宅会社No.1」

などがありました。

こうした表示を見ると、

「実際にその住宅会社で家を建てた人に聞いた結果なのかな?」

と思う方も多いでしょう。

しかし問題となった調査では、回答者が実際に対象となる住宅会社を利用した経験があるかなどを確認せず、Webサイトなどを見た印象によって回答する方法が採られていました。

つまり、「実際に家を建てた人の満足度」と「Webサイトを見た人が抱いたイメージ」は全く別のものです。

大切なのは、No.1という表示そのものではなく、その根拠です。

これは一つの住宅会社だけの問題ではない

今回のニュースだけを見ると、飯田グループ特有の問題のように感じるかもしれません。

しかし、そうではありません。

消費者庁は以前から「顧客満足度No.1」などの表示について実態調査を行い、合理的な根拠に基づいているとはいえない表示が存在すると注意を促しています。

住宅業界に限らず、

「○○部門No.1」

「選ばれてNo.1」

「おすすめNo.1」

「○冠達成」

「専門家の○%が推奨」

といった広告は珍しくありません。

もちろん、すべてが問題のある広告という意味ではありません。

きちんとした調査に基づくものもあります。

だからこそ私たちが見るべきなのは、

誰を対象にしたのか。
何人に調査したのか。
実際の利用者なのか。
何社と比較したのか。
いつの調査なのか。
何を基準にNo.1になったのか。

という部分です。

「No.1だから信用する」のではなく、「なぜNo.1なのか?」を見ることが大切なのです。

住宅業界には「根拠が見えにくい言葉」が多い

そして私は、これはNo.1広告だけの問題ではないと思っています。

例えば、

「高性能住宅」

よく見かける言葉ですが、何をもって高性能なのでしょうか。

断熱性能でしょうか。

気密性能でしょうか。

耐震性能でしょうか。

それともすべてでしょうか。

「地震に強い家」という広告も同じです。

どの程度強いのでしょうか。

耐震等級はいくつなのか。

構造計算をしているのか。

どのような計算方法なのか。

広告のキャッチコピーだけでは、そこまで分かりません。

他にも、

「夏涼しく冬暖かい家」

「光熱費を抑えられる家」

「高気密・高断熱住宅」

「安心・安全な住宅」

など、住宅業界には魅力的な言葉がたくさんあります。

問題なのは、こうした言葉を使うことではありません。

その言葉について、住宅会社がきちんと根拠を説明できるかどうかです。

「耐震等級3」でも一歩踏み込んで聞いてみる

例えば住宅会社から、

「耐震等級3です」

と言われたとします。

そこで安心して終わるのではなく、

「どのような方法で耐震等級3を確認していますか?」

と聞いてみてもいいと思います。

ING-homeでは全棟、許容応力度計算による構造計算を行い、耐震等級3を基本としています。

さらに設計住宅性能評価やBELS評価など、第三者による評価も活用しています。

これは他社より優れていると言いたいわけではありません。

私たち自身が、

「この家は安全です」

「この家は高性能です」

と言うだけでは、それもまた住宅会社側の自己評価になってしまうからです。

だからこそ、数字・計算・図面・評価書など、できる限り確認できる根拠を示すことが大切だと考えています。

広告を見るときは小さな文字まで確認する

「No.1」や「○冠達成」という広告を見つけたら、その大きな文字だけではなく、ぜひ注釈も見てください。

調査期間。

調査方法。

調査対象。

比較対象。

調査会社。

こうした情報が小さく記載されていることがあります。

そして分からなければ、住宅会社に聞いてみればいいと思います。

「このNo.1って、どういう調査なんですか?」

この質問に対してきちんと説明できるかどうかも、一つの判断材料になります。

これは住宅性能でも同じです。

「高断熱って具体的にどのくらいですか?」

「UA値はいくつですか?」

「気密測定はしますか?」

「耐震等級3はどの計算方法ですか?」

「この間取りのデメリットは何ですか?」

こうした質問をしてみる。

そして、その答えに具体的な根拠があるかを見る。

住宅会社選びでは、とても大切なことだと思います。

大手だから安心、小さな工務店だから安心、でもない

住宅会社選びでは、

「大手だから安心」

「地元工務店だから安心」

という考え方も一度外していいと思います。

会社の規模と、その住宅会社が誠実かどうかは別の話です。

大手住宅会社にも素晴らしい会社はあります。

地域工務店にも素晴らしい会社があります。

逆も当然あります。

今回のニュースだけを理由に、飯田グループの住宅や施工品質、そこで働くすべての人まで否定するのも違うと思います。

重要なのは会社の名前ではありません。

自分たちが建てる家について「なぜ?」に答えてくれる会社なのか。

そこを見ることです。

まとめ|住宅会社の広告は「言葉」ではなく「根拠」を見る

住宅会社の広告には魅力的な言葉が並んでいます。

「顧客満足度No.1」

「地域No.1」

「高性能住宅」

「耐震等級3」

「高気密・高断熱」

「安心・安全な家」

もちろん、それらが事実であり、きちんとした根拠を持っている会社もたくさんあります。

だから私は、広告そのものを疑ってくださいと言いたいわけではありません。

広告の言葉だけで判断しないでほしいのです。

「No.1なら、何のNo.1なのか?」

「高性能なら、何が高性能なのか?」

「地震に強いなら、何を根拠に強いのか?」

「暖かいなら、どういう設計によって暖かいのか?」

一歩踏み込んで、

「それは、なぜですか?」

と聞いてみる。

その質問に対して、数字や計算、資料、第三者評価などを使いながら説明してくれる住宅会社なのか。

メリットだけではなく、デメリットについても説明してくれる会社なのか。

家は「No.1」という広告を買うものではありません。

これから何十年と、家族が暮らしていく場所をつくるものです。

住宅会社を選ぶときは、会社の知名度や広告のキャッチコピーだけではなく、

「その言葉には、説明できる根拠があるのか」

ぜひ、そこまで確認してみてください。

👇ING-homeの家づくりセミナーやモデルハウス見学のご予約はこちら

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • アーカイブ

  • カレンダー

    11月 2026
    月 火 水 木 金 土 日
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30  
  • メニュー