家づくりやリフォームを考えるとき、「実家にはあったあの設備、自分の家にも必要なのかな?」と迷うことはありませんか?

以前のブログでも触れましたが、今と昔では環境が大きく変わり、私たちの生活スタイルもすっかり変化しました。そのため、「昔は当たり前だったけれど、今の暮らしには合わない」というものがたくさんあります。

一方で、「昔ながらの良さを感じられるから、これだけは絶対に外せない!」というこだわりがある方もいるでしょう。ちなみに私の実家には、なぜかサウナがありました……。今考えると少し不思議ですが、それもまた当時のライフスタイルや家族のこだわりだったのかもしれません。

この記事では、昔の家にはよくあったけれど、現代の家づくりでは見かけなくなったもの7選をご紹介します。自分たちの新しい住まいに本当に必要なものは何か、見極めるヒントにしてみてください。

昔の家にはあったけど今は無いもの7選

現代の家づくりで採用されることが減った代表的な間取りや設備を7つご紹介します。

1. 大きな「客間」

昔は来客を通すための立派な客間がある家が一般的でしたが、現在では来客頻度が減り、リビングで応接するスタイルが定着しました。普段使わない部屋を作るよりも、家族が日常的に過ごすリビングなどの空間を広く充実させる傾向にあります。

2. 大きな「床の間」

和室の役割が「客間や仏間」から、「子どもの遊び場」「ちょっとした昼寝スペース」「リビングの延長」といった日常的な用途へと変化しています。そのため、掛け軸や花を飾るための床の間よりも、収納スペースや部屋の広さが優先されるようになりました。

3. 大きな「縁側」

日向ぼっこやご近所さんとの交流の場として親しまれた縁側ですが、土地の広さの制約や、防犯・プライバシーへの配慮から減少しています。現代では、形を変えて「ウッドデッキ」や「テラス」として取り入れられることが多くなっています。

4. 「勝手口」

キッチンから直接外に出られる勝手口も、採用を見送るケースが増えています。主な理由は、防犯面での不安や、気密性・断熱性が下がることへの懸念です。また、宅配サービスが普及し、ゴミ出しなどの動線も変わってきたことが影響しています。

5. 「ベランダ」

意外に思われるかもしれませんが、ベランダを作らない家も増えています。ドラム式洗濯機やガス乾燥機の普及、室内干しの一般化など、洗濯のスタイルが大きく変わったためです。さらに、雨風による劣化対策や、定期的な掃除・防水メンテナンスの手間を敬遠する声も多くなっています。

6. 「電話専用の場所(電話台)」

昔は家の中心に固定電話を置く「電話台」がありましたが、スマートフォンの普及により姿を消しました。現在はその代わりに、Wi-FiルーターやLANケーブルなどの「通信設備(ネットワーク環境)」をまとめて設置する場所を計画することが非常に重要になっています。

7. 「家族それぞれの完全な個室」

以前は「子ども部屋は完全に独立した個室」が主流でしたが、今はリビング階段やスタディコーナーなど、「家族が同じ空間にいながら、それぞれ別のことをして過ごす」共有スペースを重視する間取りが人気を集めています。

なぜ「昔あったもの」が減っているのか?

ここ20〜30年で、私たちの生活にはインターネットやスマートフォン、便利な家電が一気に普及しました。たとえば、20年前の家にはパソコンを置く専用スペースや、家族全員のスマホを充電する場所などは想定されていませんでした。

昔の家から特定の設備が減ったのは、決して「昔の家が悪い家だったから」ではありません。単に、親戚の集まりが多かったり、洗濯物は外に干すのが当たり前だったりといった、当時のライフスタイルに最適化されていたからです。

これからの家づくりで後悔しないための考え方

では、自分たちの家づくりでは何を基準に間取りや設備を選べばよいのでしょうか。以下の4つのステップで考えてみましょう。

  1. 情報の精査:昔の常識や、SNSなどで住宅会社が薦める「現在の流行」をそのまま鵜呑みにしないこと。「人気だから必要」とは限りません。
  2. 自己分析:「自分たちはこの家でどんな暮らしをしたいのか」というライフスタイルを明確にしましょう。
  3. 将来のシミュレーション:今の最新トレンドも、20年後には不要になっている可能性があります。10年後、20年後、30年後もその設備や空間を本当に使うか想像してみてください。
  4. 取捨選択とメンテナンスの考慮:「なくても困らないもの」は無理に作らず、本当に必要なものだけを採用します。また、ベランダなどを設置する場合は、定期的なメンテナンスが必要になる条件も理解しておきましょう。

まとめ

実家にあった設備が、今の自分の家にも必要かどうかは、ご自身のライフスタイル次第です。

昔の家の間取りは当時の生活様式に合ったものであり、現代の暮らしには合わないことも多々あります。一方で、縁側のようにウッドデッキへと形を変えて受け継がれる「昔の良さ」もあります。(私の実家のサウナのように、家族の強いこだわりがあるなら、もちろんそれを取り入れるのも素敵な家づくりです!)

「今流行っているから」「実家にあったから」という理由だけで決めず、自分たちの将来の暮らしをシミュレーションしながら、本当に必要なものを取捨選択していきましょう。

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