床にも断熱材はある?「床断熱」と「基礎断熱」の違いを分かりやすく解説

「壁や天井の断熱材はなんとなくイメージできるけれど、床ってどうやって断熱材を入れているの?」「もしかして、床には入っていないの?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、現代の家づくりでは床にもしっかりと断熱材が入っています。足元からの底冷えを防ぎ、快適な室温を保つために、床の断熱は非常に重要な役割を果たしています。
床の断熱方法には、大きく分けて「床断熱」と「基礎断熱」の2種類があります。この記事では、それぞれの違いやメリット・デメリット、そして家づくりにおける選び方のポイントを分かりやすく解説します。
床の断熱材はどこに入っている?2つの考え方
床の断熱材がどこに入っているかは、採用する工法によって異なります。家づくりにおいては、以下の2つの考え方が主流です。
- 床断熱:床のすぐ下に断熱材を入れる(床から下は「外」と考える)
- 基礎断熱:建物の土台となるコンクリート(基礎)に断熱材を貼る(床下も「家の中」と考える)
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
日本の住宅の主流「床断熱」とは?

「床断熱」は、日本の住宅において圧倒的なシェアを誇る工法です。一般的な大手ハウスメーカーではほぼ100%、地域の工務店でも80〜90%がこの床断熱を採用しています。
施工の仕組み
床断熱では、基礎(コンクリート)と土台の間に隙間(通気層)を設け、床下を常に換気して乾燥させます。そして、私たちが歩く床板のすぐ下(構造用合板の下側)に、断熱材を隙間なくはめ込んでいきます。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
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※注意点として、床断熱の家であっても、ヒートショック(急激な温度変化による健康被害)を防ぐために、お風呂(ユニットバス)や玄関の土間の下だけは、外気を防ぐ「基礎断熱」にするのが一般的です。つまり、結局なところ基礎断熱が必要な部分は少なからずあるということです。シロアリのリスクは床断熱も同じともとれますね。
省エネ志向で注目される「基礎断熱」とは?

一方の「基礎断熱」は、床下空間も室内の一部とみなす工法です。床下エアコンや、家全体の空気を循環させる換気システム(第1種換気)の相性も非常に良い工法として注目されています。
施工の仕組み
基礎断熱では、基礎と土台の間を専用のゴム製パッキン(厚さ約3mmほどに潰れるもの)やコーキング材で完全に密閉し、外気をシャットアウトします。その上で、基礎のコンクリートの立ち上がり部分や底面の内側に沿って断熱材を貼り付けます。なお、基礎の外側に貼る工法もありますが、シロアリリスクが高いため現在は「基礎内断熱」が推奨されています。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
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※基礎断熱のシロアリ被害については、ほとんどが基礎外断熱による被害の事例です。今回の記事のように基礎内断熱は床断熱にも一部採用されますので、床断熱においても基礎内断熱と同じ謀議処理は必須です。
どちらを選ぶべき?業者選びのポイント

「結局、どちらの工法がいいの?」と迷われるかもしれませんが、どちらの工法にも一長一短があり、「こちらが絶対的に正しい」という正解はありません。
大切なのは、依頼する住宅会社が「なぜその工法を採用しているのか」を明確に説明できるかどうかです。例えば、「換気システムとの相性を考えて基礎断熱にしている」「シロアリ対策を最優先して床断熱にしている」など、プロとしての明確な理由がある会社を選びましょう。
また、基礎断熱を選ぶ場合は、配管の貫通部をウレタンで塞ぐなどのシロアリ対策(防蟻処理)がどのように行われるのかをしっかり確認し、リスクと対策に納得した上で依頼することが重要です。
まとめ

この記事のポイントを振り返りましょう。
- 床にも断熱材は入っている:足元の冷えを防ぐため、現代の家づくりでは必須です。
- 床断熱:床のすぐ下に断熱材を入れる主流の工法。シロアリリスクが低いが、気密処理が難しい。
- 基礎断熱:建物の基礎に断熱材を貼る工法。気密性が高く省エネだが、シロアリ対策が必須。
壁や天井だけでなく、床の断熱も家の快適さを大きく左右します。家づくりを検討する際は、ぜひ「床下の断熱工法」にも注目して、住宅会社に質問してみてくださいね。
