気密性能は図面では分からない!家づくりで気密性が重要な理由とは?
マイホームの計画を進める中で、「高気密・高断熱」という言葉をよく耳にすると思います。しかし、「気密性能は図面を見ただけでは絶対に分からない」という事実をご存知でしょうか?
この記事では、そもそもなぜ家に気密性能が必要なのか、そして本当の気密性能を知るためにはどうすればよいのかを分かりやすく解説します。

そもそも気密性能はなぜ必要なの?
繰り返しのお話しになりますが、気密性能とは簡単に言うと「家の中の隙間がどれくらい少ないか」を示すものです。一般的に、気密性が高い(隙間が少ない)家には、以下のような重要なメリットがあると考えられています。
- 冷暖房の効率が上がる:隙間から暖かい空気や涼しい空気が逃げないため、エアコンの効きが良くなり光熱費の節約につながります。
- 計画的な換気ができる:隙間だらけの家では、換気扇を回しても空気の通り道が定まらず、汚れた空気が滞留しやすくなります。気密性が高いことで、初めて正しい換気が可能になります。
- 結露やカビを防ぐ:壁の中への湿気の侵入を防ぎ、見えない部分の結露(内部結露)を予防することで、家の寿命を延ばすことにつながります。
このように、快適で健康に、そして長く住み続けるために気密性能は欠かせない要素なのです。
要注意!気密性能は図面では分からない
気密性能の重要性が分かると、「自分の家はどれくらいの気密性になるのだろう?」と気になりますよね。しかし、ここで注意しなければならない点があります。
それは、気密性能は1棟ごとの現場測定を行わない限り、正確な数値は100%出ないということです。
家は工場で作られる工業製品とは異なり、職人さんが現場で一つひとつ手作りで組み上げていきます。そのため、同じ図面、同じ材料を使ったとしても、施工の状況によって隙間の量は1棟1棟必ず変わってきます。
図面だけで「高気密」と断言する会社には注意
もし、家を建てる前に図面だけを見て「この間取りと建物の形なら、かなりの高気密な住宅になりますよ」と断言する住宅会社があったら、少し注意が必要です。
建築会社が事前に提示できる気密の数値(C値など)は、あくまで以下のいずれかに過ぎません。
- その会社が目指している「目標数値」
- 過去に気密測定を行った別の家の「事例数値」
- これまで建ててきた家の「平均数値」
これらは目安にはなりますが、「あなたの家」の実際の気密性能を保証するものではないということを覚えておきましょう。
確実に高気密な家を建てるためのポイント
本当に気密性の高い家を建てたいのであれば、契約前や打ち合わせの段階で「建築中の現場で、1棟ごとに気密測定を行っているか」を必ず確認しましょう。
現場での気密測定(専用の機械を使って家全体の隙間の量を測る検査)を実施している会社は、自社の施工に責任を持っており、万が一基準に満たない隙間が見つかった場合でも、その場で原因を探して手直しをすることができます。
まとめ
気密性能は、家の快適さや寿命を左右する非常に重要なポイントです。しかし、どんなに素晴らしい図面でも、実際に現場で測定しなければ本当の数値は分かりません。
- 気密性能は冷暖房効率の向上や適切な換気のために不可欠
- 図面を見ただけでは実際の気密性能は分からない
- 正確な数値を知るには「1棟ごとの現場測定」が必須
「図面上の高気密」に安心せず、しっかりと現場で気密測定を実施してくれる信頼できる住宅会社を選び、快適なマイホームを実現してください。
