
「2040年には新築戸数が61万戸まで減るらしい…」というニュースを聞いて、今後の家づくりに不安を感じていませんか?
人口減少や物価高の影響で、土地を買って新築を建てる人が減っているのは事実です。一方で、中古住宅を買ってリフォームするという選択肢を持つ方も増えています。
この記事では、今後の新築需要がどのように変化していくのか、そして私たちが家づくりで失敗しないためにどう行動すべきかをわかりやすく解説します。
2040年に新築が61万戸に?今後の住宅市場はどうなる?

新設住宅着工戸数の予測
野村総合研究所(NRI)の予測によると、新設住宅着工戸数(新しく建てられる住宅の数)は長期的に減少していくとされています。
- 2025年度:約71.1万戸(※省エネ基準適合義務化前の駆け込み需要の反動減)
- 2030年度:約80万戸(一時的に回復)
- 2040年度:約61万戸
単純な右肩下がりではなく、制度の変更などで一時的な増減はあるものの、長期的には減少していく見込みです。「家を必要とする人」がいなくなるわけではなく、新築への需要が中古やリフォームへと分散していくと考えられています。
新築が減る背景
なぜ新築を建てる人が減っているのでしょうか。主な理由として以下の3つが挙げられます。
- 人口と世帯数の減少:家を建てる世代そのものが減っています。
- 建築費や金利の上昇:物価高による住宅価格の高騰や、住宅ローン金利の上昇により、資金面でのハードルが上がっています。
- 価値観の変化:「絶対に新築が良い」というこだわりが薄れ、賃貸や中古住宅を選ぶ人が増えています。
国土交通省や住宅金融支援機構のデータでも、住宅市場の動向や家計への負担増が大きな課題として挙げられています。
新築一択の時代は終わり?リフォーム市場の拡大

今ある家を活かす「ストック型」への転換
新築需要が減る一方で、リフォーム市場は拡大傾向にあります。リフォーム市場規模は、2024年の約8.3兆円から2040年には約9.2兆円に成長すると予測されています。
これからの住宅市場は、「新しい家を次々と建てる(フロー)」から、「今ある家をどう使い続けるか(ストック)」へと大きく変化していきます。住宅会社も、ただ家を売るだけでなく、中古流通や改修を含めた「住まい全体をサポートする会社」への転換が求められています。
新築に求められる価値の変化
これからは「とりあえず新築なら安心」という時代は終わり、「なぜ新築にするのか」という明確な理由が問われるようになります。
新築ならではのメリットとは、土地に合わせた自由な設計や、初期段階からの断熱・気密(室内の温度を保つ性能)・耐震計画ができる点です。50〜60年と長く住むことを前提とし、将来のメンテナンスやリフォームがしやすい家づくりが重要になってきます。
これから家を建てる人が後悔しないための5つのステップ

「2040年に新築が減るなら、今のうちに建てなきゃ!」と焦るのは危険です。家を建てるタイミングは、市場の動向ではなくご自身の家庭の事情を優先すべきです。これから新築を検討する方は、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 将来をシミュレーションする:子どもの成長や夫婦2人になった時の暮らし、将来かかる修繕費などを事前に想定しましょう。
- 「安く暮らせるか」で判断する:目先の建築費だけでなく、将来の光熱費、修繕費、設備交換費などを含めた「トータルコスト」で判断することが大切です。
- 性能は「実態」を確認する:カタログ上の数値(UA値や断熱等級など)だけでなく、それを実現する確かな「設計力」と「施工力」がある住宅会社を選びましょう。
- 「新築する意味」を家族で明確にする:中古物件のリノベーションなどと比較し、「自分たちはなぜ新築を選ぶのか」を話し合ってみてください。
- 「20年後」について質問し、パートナーを見極める:「設備が壊れたらどうするか?」「将来の間取り変更は可能か?」など、長期的な視点での対応力を住宅会社に質問してみましょう。
まとめ:焦らず自分たちに合った住まい選びを

今後の住宅市場について、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 2040年に向けて新築着工戸数は約61万戸へ減少する見込み
- リフォームや中古住宅への需要が高まり、住まいの選択肢が多様化している
- 家を建てるタイミングは市場動向に焦らず、各家庭の事情を優先する
新築を建てる場合は、将来の暮らしやトータルコストを見据え、長く快適に住み続けられる家づくりを目指しましょう。